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2022.03.29
IT関連の注意喚起

「パソコンがウイルスに感染しました」そんな表示が出ても落ち着いてください!

ウィルス感染を装う詐欺で年間2億円の被害が出ています。

パソコンのブラウザ上に「ウイルスに感染しました」など偽の警告画面を表示し、電話サポートを名目に金銭を要求する手口が増えています。これは「偽のセキュリティ警告」、あるいは「サポート詐欺」「警告詐欺」などと呼ばれるもので、IPAには昨年10月から今年1月まで毎月150件ほどの相談が継続して寄せられています。国民生活センターの発表によると2021年度の被害額は2億円超。クレジットカードの番号を聞き出したり、電子マネーで送金を指示したりするケースもあり、厳重な警戒が必要です。
偽の警告画面はOSやブラウザを最新にしたり、セキュリティソフトを使ったりしても防ぎようがないのが実情です。また、偽画面は実際のセキュリティソフトの画面そっくりにつくられているうえ、切迫感をあおる演出も施されているため、つい冷静さを失い相手の思惑通りの行動をとってしまう人が少なくありません。
しかし、これはあくまでも感染を装ってサポート料を支払わせる手口であり、実際はウイルスには感染していません。偽のセキュリティ警告画面が表示された場合は落ち着いて対処しましょう。

 

 

典型的な5パターン

この手口で多く見られるパターンを集約すると、次の5つになります。

①警告の画面が次々と重なって開き、画面の「閉じるボタン」が隠されてしまう。

②けたたましい警告音や、「ウイルス感染」などのアナウンスが大音量で流れる。

③実在するIT事業者やサービスのロゴが表示される。

④サポート窓口の電話番号が表示される。

⑤「今すぐ対応しないと個人情報が流出する」「放置するとパソコンが使えなくなる」など、ユーザーを焦らせる表現を使って電話をかけさせようとする。表示された番号に電話をかけると、オペレーターを名乗る人物がサポート契約と代金の支払いを迫ってきます。
また、遠隔操作用ソフトのダウンロードサイトに誘導し、インストールさせることもあります。相手の狙いは、遠隔操作でパソコンにさまざまな画面を表示してウイルスに感染したと思い込ませ、サポート契約料として金銭を巻き上げることにあるのです。

 

 

対策は、偽の警告画面が出たらすぐに閉じること。「Alt+F4」や「Ctrl+Alt+Delete」のキー操作でソフトを終了できない場合は、電源の長押しでパソコンを強制終了します。画面に表示された番号には絶対に電話をしないようにしましょう。
判断に迷う場合はアイコン担当またはコールセンター(0120-43-3410)にご連絡ください。

 

 

参考:IPA News 2022年3月号
https://www.ipa.go.jp/about/ipanews/pdf/ipanews-056.pdf