コロナウイルス終息後、テレワークからオフィス勤務に戻る際の危険性
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いつもお世話になっております。
今回はコロナウイルス終息後、テレワークからオフィス勤務に戻る際の危険性についてです。
新型コロナウイルスの感染が広がり、企業でテレワークの導入が始まった時期はもちろん、しばらくたった今もしばしば「安全性が心配だ」という声を耳にします。
テレワーク導入が決まってから、急ピッチでセキュリティを強化している企業も多いかと思います。
ただこの先、仮に新型コロナが落ち着き、緊急事態宣言が解除され、テレワークから従来の働き方に戻ることになった場合も、
セキュリティ面では油断禁物です。
まだ終息のめどは立たない状況ですが、企業はきたるべき“新型コロナ後”を見据えてセキュリティ対策を整備することが望ましいです。
これは、「テレワーク浸透に伴って自宅に持ち帰った社用PCがすでに何らかの侵害を受けている恐れがあり、
再び企業ネットワークに接続した時に重大な影響を及ぼすかもしれない」という危険性があります。
侵害・感染の有無を調査しないまま、多くの社員が会社のネットワークにPCを再び接続すると、マルウェアなどの感染拡大、いわば“クラスタ”が発生する恐れがあります。
■企業ネットワークよりも弱い自宅ネットワーク
テレワーク中の社員様は、今まで企業ネットワークにつないでいたPCを自宅に持ち帰っているので、セキュリティレベルは下がらざるを得ません。
企業ネットワークの場合、ファイアウォールやIPS(不正侵入検知防御システム)、Webフィルタリングといった複数の境界防御があり、
自宅ネットワークに比べると攻撃者が侵入するのは困難です。
また、万が一侵入された場合でも、外部の不正なサーバとのアウトバンド通信をブロックしたり、SOCやネットワーク型センサーで監視を行ったりし、
不審な挙動をいち早く発見できる仕組みを整えている企業も増えています。
これに対し、自宅ネットワークの場合は、境界防御はブロードバンドルーターのみです。その多くは脆弱性を抱えたままだったり、
ファームウェアをアップデートしていなかったりしますし、中には管理画面がインターネットに公開されている状態のものもあります。
さらに、ブリッジ設定にされていて、インターネットから直接PCにリーチできてしまうものまであります。
■早めの検知・対策を終えておくのも手
こうした懸念が残されていることが、 “コロナ明け”に備えたセキュリティ対策が必要な理由です。
すでに脆弱な環境でテレワークを始めて一定期間たってしまっているため、PCが感染している前提で行動すべきだと考えます。
いずれ状況が落ち着き、自宅に持ち帰ったPCを会社のネットワークにつなぐときには、侵害されていないか、その痕跡がないか確認することが望ましいです。
新型コロナそのものへの対策でも、「自分が感染しているかもしれないという前提で行動すべき」と呼びかけられています。
同じことが、PCのウイルス対策、攻撃対策にも当てはまりそうです。
終息はまだ先ですが、社員の方と一緒に働ける日が来た時に、安心して仕事ができるよう、
サイバー攻撃についての知識を深め、セキュリティ面に気を付けながらテレワークに取り組んでいくべきだと思います。
今回は、簡単にではありますが、オフィス勤務に戻る際の危険性についてご紹介致しました。
また、弊社では、ウイルス対策に関する機器やウイルスがどういった経路で侵入してきたか等が分かる機器なども、取り揃えております。
お問い合わせ等ございましたら、アイコン担当者まで宜しくお願い致します。