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2022.01.11
IT関連の注意喚起

サイバー攻撃受けた徳島半田病院が約2カ月ぶりに通常診療全面再開

サイバー攻撃を受けて電子カルテシステムが使えなくなった徳島県つるぎ町の町立半田病院が4日、システムを復旧し、全13の診療科で約2カ月ぶりに通常診療を全面再開しました。

小児科と産科以外で中止していた救急や新規患者も再び受け入れられるようになりました。

同病院の電子カルテシステムは昨年10月末、データの復元と引き換えに金銭を要求する「ランサムウェア(身代金ウイルス)」に感染。病院内の十数台のプリンターから英文の「犯行声明」が印字されました。

8万5千人分の患者データにアクセスできず、会計システムで診察費の請求もできなくなったため、一部の診療科をのぞき、新規患者らの受け入れを中止していました。

同病院は、交渉には一切応じず、従来のサーバーを復旧しました。

地域の要望を受けて11月中旬に小児科と産科を再開し、受け付けや会計処理を担う医事会計システムや電子カルテシステムを順次、使えるようにしました。

今後、検査機器などとの接続や、システムを使えなかった約2カ月間のデータ入力などを進めるとのことです。

 

ただし、同院は攻撃者の要求に応じなかったため、見方を変えると同院は流出した個人情報を攻撃者の手に委ねたということでもあります。

記事発表時点で実際に流出したという事案は確認されていませんが、今後も流出のリスクは生じ続けるものと見られます。

 

サイバー攻撃を受けた際の身代金を支払うかについては様々な議論がありますが、リスクを事前に防ぎ攻撃を受けないようにすることが重要です。

FISではサイバー攻撃を防ぐためのソリューションをご提供できます。

気になる方はお気軽にアイコン担当にご相談ください。

 

 

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