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2022.03.07
IT関連の注意喚起

サプライチェーン狙いサイバー攻撃か、トヨタで国内全工場停止

トヨタ自動車がサイバー攻撃の影響で、国内全工場の稼働を一時停止することが2022年2月28日、明らかになりました。

情報によれば、原因は同社に部品を供給するサプライヤー企業にて発生したサイバー攻撃によるものです。攻撃の影響で部品管理に使用しているトヨタのシステムに影響が生じたため、工場を停止せざるを得ない状況に陥ったものと見られます。影響は1日、トヨタの国内にある全14工場の稼働停止に及びました。

 

 

ランサムウェア被害

ランサムウェアは企業や団体などが保有するデータを暗号化し、復元と引き換えに身代金として暗号資産(仮想通貨)などの支払いを要求するコンピューターウイルスです。

21年に国内で検出したランサムウェアは1万9881件。20年比7.8%増で19年からは約7割増えました。増加の一因は新型コロナウイルス下の働き方の変化です。

 

 

なぜトヨタが工場停止したのか?

今回、小島プレスが受けた攻撃の影響でトヨタの国内全工場が停止に追い込まれました。トヨタの系列メーカーではデンソーも21年12月、メキシコの工場がランサムウェア攻撃を受けています。

工場のIT化などを背景に製造業のサイバー攻撃のリスクは高まっています。製造業はグループ会社や取引先など多数の企業が関わるサプライチェーン(供給網)を構成しています。こうした体制に目をつけ、セキュリティが比較的弱い関連企業からネットワークに侵入し、段階的に攻撃を拡散させるサプライチェーンを狙った攻撃は近年増えています。攻撃を受けた企業がチェーン内で重要な役割を担っていれば影響は製品供給全体に及びます。

 

 

特に大企業と取引のある中小企業は今回の事例を受けて自社のセキュリティ対策について見直す必要があります。
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