トラッキング現象とは
火災の1つである電気火災が発生するリスクはオフィスにも潜んでおり、事業を守るためには電気火災の発生を防がなければなりません。
今回はオフィスで発生しうる電気火災の発生原因の一つであるトラッキング現象にフォーカスしてお伝えします。
■トラッキング現象とは???
コンセントとプラグの隙間にホコリが溜まり、そのホコリが空気中の湿気を吸収することで、漏電し発火する現象のことを言います。
発火の程度や状況によってコンセントの周りが焦げ付く状態になったり、規模が大きいと火災を引き起こす危険性があります。
冷蔵庫やテレビ、洗濯機など電源プラグをコンセントに差し込んだまま長年使い続けている家電製品では、ホコリが溜まりやすくなりトラッキング現象を引き起こす危険性があります。
また、サーバーや複合機の周りなど普段掃除しない場所にもホコリが溜まりやすくなるためトラッキング現象が発生しやすくなります。
タコ足配線のような過剰な配線をしている場合も火災を引き起こす原因となりますので注意が必要です。
■トラッキング現象が起きやすい場所
・オフィス家具の裏やデスクの下に電源タップを置いたまま放置している場所
・冷蔵庫、テレビ、洗濯機などの裏側のホコリが溜まりやすいところのコンセント
・台所や洗面所、脱衣所などの湿気が多い場所で使用しているコンセント
・加湿器や水槽など水気がある場所で使用しているコンセント
上記のような場所で使用している場合は火災予防のために対策を取っておきましょう。
■トラッキング現象が発生しやすい時期
トラッキング現象の発生は、前項の通りホコリと湿気があれば季節や時期に関係なくいつでも起こりうる現象となります。
しかしその中でも、湿気の多い梅雨時期はトラッキング現象が発生しやすい時期となります。
6月~8月がトラッキング火災が発生しやすい月と言われています。
■トラッキング現象を防止するには?
トラッキング現象での火災防止には、まずは定期的な掃除をすることが大切です。
定期的に電源プラグを抜き、乾いた布でホコリを取り除きましょう。
トラッキング現象防止機能が備わった電源プラグやタップに変更することもトラッキング火災予防に有効な対策となります。トラッキング現象防止機能とは、電源プラグの刃の根元に絶縁性のあるキャップが付いていて、万一、ホコリが溜まっても発火を防ぐことが出来ます。
トラッキング現象の対策に不安があるお客様はお気軽にアイコン担当にご相談ください。