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2022.08.17
IT関連の注意喚起

夏休みにおける情報セキュリティに関する注意喚起

IPA(情報処理推進機構)は2022年8月3日、多くの企業が夏季休暇に入りセキュリティリスクの高まる時期として、長期休暇前・後の対策を公表しました。

長期休暇の時期は、「システム管理者が長期間不在になる」、「友人や家族と旅行に出かける」等、いつもとは違う状況になりがちです。このような場合、ウイルス感染や不正アクセス等の被害が発生した場合に対処が遅れてしまったり、SNSへの書き込み内容から思わぬ被害が発生したり、場合によっては関係者に対して被害が及ぶ可能性があります。また、最近では外出自粛等の影響により、逆に家でパソコンなどを利用する時間が長くなり、ウイルス感染やネット詐欺被害のリスクが高まることも考えられます。

下記を参考に対策を実施してください。

 

~長期休暇前の対策~

    1. 機器やデータの持ち出しルールの確認と遵守
      長期休暇に社外での対応が必要となるパソコン等の機器やデータ等の情報を持ち出す場合は、持ち出しルールを事前に確認し遵守してください。
    2. 使用しない機器の電源OFF
      長期休暇中に使用しない機器は電源をOFFにしてください。

 

~長期休暇中の対策~

    1. 持ち出した機器やデータの厳重な管理
      自宅等に持ち出したパソコン等の機器やデータは、ウイルス感染や紛失、盗難等によって情報漏えい等の被害が発生しないよう、厳重に管理してください。

 

~長期休暇明けの対策~

  1. 修正プログラムの適用
    長期休暇中にOS(オペレーティングシステム)や各種ソフトウェアの修正プログラムが公開されている場合があります。修正プログラムの有無を確認し、必要な修正プログラムを適用してください。なお、修正プログラムの適用については、システム管理者の指示に従ってください。
  2. 定義ファイルの更新
    長期休暇中に電源を切っていたパソコンは、セキュリティソフトの定義ファイル(パターンファイル)が古い状態のままになっています。電子メールの送受信やウェブサイトの閲覧等を行う前に定義ファイルを更新し、最新の状態になっていることを確認してください。
  3. 持ち出した機器等のウイルスチェック
    長期休暇中に持ち出していたパソコンや、データを保存していたUSBメモリ等の外部記憶媒体にウイルスが混入していないか、組織内で利用する前にセキュリティソフトでウイルススキャンを行ってください。
  4. 不審なメールに注意
    実在の企業などを騙った不審なメールに関する相談が多く寄せられています。こういったメールの添付ファイルを開いたり、本文中のURLにアクセスしたりすることで、ウイルスに感染したり、フィッシングサイトに誘導されたりしてしまう可能性があります。長期休暇明けはメールが溜まっていることが想定されますので、特に注意してメールチェックを行ってください。不審なメールを受信していた場合、「添付ファイルは開かず」、「本文中のURLにはアクセスせず」、各組織のシステム管理者に報告し、指示に従ってください。

 

 

 

参考:IPA「夏休みにおける情報セキュリティに関する注意喚起」
https://www.ipa.go.jp/security/topics/alert20220803.html