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2022.07.05
IT関連の注意喚起

尼崎市全市民約46万人分の個人情報を記録したUSB紛失

兵庫県尼崎市は2022年6月23日、住民税非課税世帯に対する臨時給付金支給事業の受託事業者の関係者が、市から持ち出した全市民約46万人等が記録されたUSBメモリを外部に持ち出し、立ち寄った飲食店で酒に酔って紛失したと明らかにしました。

 

 

尼崎市は下記の3点を原因として発表しています。

  1. 受託者は、委託者の事業所外でのデータ処理の許可は得ていたものの、受託者の関係社員個人が電子記録媒体で個人情報データを運搬するという具体的手法についての許可を市から得ていなかった。また、市が受託者に対し、持ち出す際に許可を得るべき旨を徹底していなかったこと。
  2. 個人情報データを保存した電子記録媒体を運送会社のセキュリティ便などを使用せず、個人で委託者の事業所外に持ち歩いたこと。 
  3. 委託者の事業所外でのデータ移管作業終了後、その場で速やかにUSBメモリー内のデータ消去を行わなかったこと。また、速やかに帰社せず、当該USBメモリーを所持したまま、飲食店に立ち寄り、食事や飲酒をし、結果、USBメモリーが入ったカバンを紛失したこと。

※当該USBはパスワードが付され、内容については暗号化処理が施されていたとのこと。

 

 

「市職員はもちろん受託者に対して、USBメモリーなど電子記録媒体を本市事業所外へ持ち出す場合は、具体的な運搬方法を含めて必ず本市に許可を得た上で、暗号化など情報セキュリティ対策を行い、複数人での配送や運送会社のセキュリティ便を使用するなどセキュリティマネジメントを徹底するようにいたします。」としています。